タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

司法制度改革の悪循環の具体例

進む弁護士のインフレ化

弁護士がインフレ化し,就職難となり,その経済的価値が下がります

無職の弁護士が増えている? | ZUU online

「無職弁護士」が増加している?

近年、弁護士資格保持者の急増により需要と供給が成り立たなくなるという社会問題が起こっている。いわゆる弁護士過剰問題だ。弁護士数の増加によって、超難関の司法試験を突破しても就職先がない「無職弁護士」が増加しているとの声もある

さまざまな資格や職業についてのコメントが掲載されているランキングサイトで弁護士に関する書き込みがある。サイトに寄せられた現役弁護士によるコメントには、「弁護士過剰で、就職すら苦労する資格になってしまった」「職にあぶれる可能性がある」と書かれている。

詳しく見ると、「昔は難関資格と言われて年収も高かったが、今は昔とまったく違って厳しい状況」「消費者金融の過払い金問題が無かったら、弁護士の仕事から全く離れてサラリーマンをしていた」。また「弁護士の資格を取ったのは7年前で、弁護士過剰が問題になっていた頃。就職活動をしたがどこの弁護士事務所でも働くことができず、弁護士になった初年度の弁護士としての収入はゼロ」と厳しい現状が赤裸々につづられている。

https://zuuonline.com/archives/93056

日本大学大学院法務研究科

日本大学法曹会による課外指導や就職支援で修了生を全面的にバックアップ
だから、1期から今までずっと就職率100%※
※法曹有資格者

合格後の法曹有資格者の就職率は今日まで100%を誇っています。
http://www.nihon-u.ac.jp/lawschool/lp/campaign1.html?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=nitidai_B_061500006

これがアピールになることを逆に考えると,法曹有資格者でさえも就職が危ういという世相を表しているでしょう。

若者が法曹になるのを避けます

法曹になるのを5日で翻意したようです。

こうしてロースクールの入学者が減ります。

法科大学院の募集停止(ID:3940303)2ページ - インターエデュ

投稿者: 受験生 (id:UStYePKoLks) 投稿日時:15年 12月 26日 15:07
中学受験生としては、法科大学院の募集停止のニュースは、ショックでした。
司法試験を目指すには、どの中学が最適でしょうか?

(中略)

【3944682】 投稿者: 受験生 (ID:8TJC/ax/rBA) 投稿日時:15年 12月 31日 12:44
やっぱり国立大学か有名私立の医学部に行かれる中学にします。

受験性

http://www.inter-edu.com/forum/read.php?1377,3940303,3944716,

にもかかわらず,ロースクールは弁護士の激増政策を続けます

学者は,目先の利益にとらわれて,既得権益にしがみつきます。

(冒頭の「進む弁護士のインフレ化」に戻る)

・資料1    法曹養成制度改革の更なる推進について [PDF]

当面、これより規模が縮小するとしても、1,500人程度は輩出されるよう、必要な取組を進め、
更にはこれにとどまることなく、関係者各々が最善を尽くし、社会の法的需要に応えるために、
今後もより多くの質の高い法曹が輩出され、活躍する状況になることを目指すべきである。
http://www.moj.go.jp/content/001166751.pdf

法務省:法曹養成制度改革連絡協議会
法務省:第1回協議会(平成27年12月14日開催)
http://www.moj.go.jp/housei/shihouseido/housei10_00117.html

弊ブログ関連エントリー

司法制度改革の悪循環 - タダスケの日記
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20151210/1449702147