タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

そして法曹志願者は誰もいなくなりそう(第19回法曹養成制度改革顧問会議)

あらすじ

ロースクール村に、年齢も職業も異なる53,876人の男女が招かれた。

やがてその招待状が謳う7〜8割の合格率や弁護士の需要予測は虚偽のものであることがわかったが、学費を一括で納めてしまったロースクール生たちは村から出ることができなくなってしまう。


不安に包まれた晩餐のさなか、ロースクールの授業は試験にも実務にも役に立たないこと、新人弁護士は深刻な就職難であることを警告する謎の声が響き渡った。
その声は蓄音機からのものとすぐに知れるのだが、それ以降、優秀な若者は法曹を忌避するようになる。

さらに予備試験が始まると、優秀な若者の一部は、ロースクールへは進学せず予備試験へ流れてしまう。

国民は、それがロースクールの費用対効果の悪さが原因であること、また2000人あった合格者枠が1800人に減っていることに気づく。

さらに地方または下位のロースクールの撲殺死体が発見されるに至り、皆はこれはロースクール推進者たちが利権を獲得するための改革なのだ、と確信する。

合格するかどうか、また合格しても就職できるかどうかわからないロースクール生たちの疑心暗鬼の中で、経営難となったロースクールが次々と廃校となり、合格者枠も減っていく。
そして、法曹志願者は、当初は53,876人であったが、現在は4,407人しか集まらなくなった。

このまま行くと法曹志願者は誰もいなくなりそう。

元ネタ

第4章 法曹養成状況の分析

第1 適性試験受験者数動向

初年度である平成15年度以来,一貫して減少傾向にあると考えられる。

法科大学院に入学するには,各大学における入学試験のほか,適性試験を受験することとされている。
日弁連法務研究財団による試験と大学入試センターによる試験の受験者数を合計すると,初年度である平成15年度は53,876人であったが,平成22年度は14,975人であった。ただし,実施日が異なることから,重複受験者がいる可能性がある。

統一適性試験が実施された平成23年度以降について見ると,適性試験の実受験者数は,平成23年度には7,249人であったが,平成26年度には4,091人(43.6%減)となっており,各年度平均17.36%ずつ減少している。

□ このように,平成22年度までは,重複受験者がいることを考慮しても,受験者数は減少しており,その後も一貫して減少し続けており,特に近年は平均17.36%の割合で減少していることが分かる。

日弁連法務研究財団 大学入試センター
志願者数 受験者数 志願者数 受験者数
平成15年度 20,043 18,355 39,350 35,521
平成16年度 13,993 12,249 24,036 21,429
平成17年度 10,724 9,617 19,859 17,872
平成18年度 12,433 11,213 18,450 16,680
平成19年度 11,945 10,798 15,937 14,323
平成20年度 9,930 8,940 13,138 11,870
平成21年度 8,547 7,737 10,282 9,370
平成22年度 7,820 7,066 8,650 7,909
平成23年 7,829 7,249
平成24年 6,457 5,967
平成25年度 5,377 4,945
平成26年 4,407 4,091

【資料3】 法曹人口調査報告書(案)
p195
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hoso_kaikaku/dai19/siryou4.pdf

第19回 法曹養成制度改革顧問会議(平成27年4月16日開催)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hoso_kaikaku/dai19/index.html

そして誰もいなくなった - Wikipedia

あらすじ[編集]
イギリス、デヴォン州のインディアン島に、年齢も職業も異なる10人の男女が招かれた。しかし、招待状の差出人でこの島の主でもあるU・N・オーエンは、姿を現さないままだった。やがてその招待状は虚偽のものであることがわかったが、迎えの船が来なくなったため10人は島から出ることができなくなり、完全な孤立状態となってしまう。
不安に包まれた晩餐のさなか、彼らの過去の罪を告発する謎の声が響き渡った。告発された罪は事故とも事件ともつかないものだった。その声は蓄音機からのものとすぐに知れるのだが、その直後に生意気な青年が毒薬により死亡する。さらに翌朝には召使の女性が死んでしまう。残された者は、それが童謡「10人のインディアン」を連想させる死に方であること、また10個あったインディアン人形が8個に減っていることに気づく。
さらに老将軍の撲殺された死体が発見され、人形もまた1つ減っているのを確認するに至り、皆はこれは自分たちを殺すための招待であり、犯人は島に残された7人の中の誰かなのだ、と確信する。
誰が犯人かわからない疑心暗鬼の中で、召使、老婦人、元判事、医者が死体となり、人形も減っていく。そして、残された3人のうち2人が死に、最後の1人も犯人がわからないまま精神的に追いつめられて自殺、そして誰もいなくなった
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E8%AA%B0%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F