タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

司法試験合格者数は「1500人程度以上」 政府が法曹養成制度改革の方針決定

平成27〜30年度の「法科大学院集中改革期間」

太田 「政府が法曹養成制度改革の方針を決定しましたね」
田中 「そうですね」

太田 「平成27〜30年度を「法科大学院集中改革期間」と位置づけ、司法試験合格者数を1500人程度以上と下方修正しました」
田中 「当初の3000人と比べると半減だね」


太田 「ジーン○メイトもよくやってますよね。閉店前の半額セール」
田中 「学費が半額になるわけじゃないから、あれとは違うよ」

太田 「平成30年度で、ロースクール制度は閉店するんですか?」
田中 「だから、閉店セールじゃねぇよ」

太田 「でも、改装リニューアルしました、とか何とか言って、続けてたりするんですよね」
田中 「ジーン○メイトはよく知らないけど、ロースクール制度はもともと辞めようって話じゃないからね!」

太田 「平成30年度でロースクール制度は廃止されて、誰でも司法試験を受験できるようになったりして」
田中 「そうしたら、それまでロースクールに通っていた人は何なんだ、って話になるね」

太田 「特殊詐欺だ」
田中 「詐欺とまで言えるかは分からないけど、詐欺的だったと言われてもしかたないね」

太田 「ローに通っていた人は、ローに学費返還訴訟を起こしちゃう」
田中 「莫大な学費だから、そういうことも考えられるね」

太田 「ロー関係者は『こんなところに弁護士の潜在的需要が眠っていた』って言ったりして」
田中 「潜在的需要があった、って言うより、新たに需要を創出しちゃってるけどな」

太田 「でも、案外ロースクールは平気なんですよ」
田中 「何でですか」

太田 「弁護士に依頼して『話は弁護士を通してもらえますか』って言えばいいから」
田中 「何だよ、それ」

太田 「『いや〜このセリフ、実際に言ってみたかったんだよな〜』とか言っちゃったりして」
田中 「バカかよ、ソイツは!」

太田 「『やっぱ、模擬授業とリアルとでは違うよな〜』とか言っちゃったりして」
田中 「だから誰だよ、ソイツは!」

太田 「『図書館にも弁護士を』に続いて『ロースクールにも弁護士を』が標語になる」
田中 「ちょっと待て。ローには実務家の弁護士の先生がいらっしゃるだろ!」

太田 「ロースクールの教育を受けていない旧司の弁護士なんて使えませんよ」
田中 「ローの教育を褒めそやす人もいるけど、それは言いすぎじゃないか」

太田 「あっ、でも下位合格者じゃ弁護過誤が怖いかな・・・」
田中 「どっちなんだよ!」

太田 「ロースクールは資力はあるし、社会的意義も乏しくて潰してもいいから、返還訴訟の相手にするにはいいよね」
田中 「過払いバブルのときのサラ金みたいな言い方だな」

太田 「差し押さえしようとしたら、学生が全然いなくてびっくりするんだよ」
田中 「入学者数が2ケタを切るようなローは、そうかもしれないね」

太田 「思わず執行官が『らららむじんくん、らららむじんくん、らららら』ってつぶやいちゃう」
田中 「それが言いたかっただけだろ!」

太田 「『ローのご利用は計画的に』」
田中 「だから、ローはサラ金じゃねぇよ!」

太田 「『無理のない奨学金の返済計画を』」
田中 「やめろよ!」

太田 「と言っても、ローは平成30年度で廃止されるわけじゃないから、こんなこと考えても意味ないけどな」
田中 「それ、俺が最初に言ったヤツだろ!」

目標合格者数の半減

太田 「ところで、我々の漫才コンビも半減しようと思いまして」
田中 「何ですか、唐突に」

太田 「2人もいながらボケてるのは俺だけ。ボケ率は50%にすぎません」
田中 「ボケとツッコミの単なる役割分担だろ」

太田 「この低ボケ率から、優秀な若者が漫才師になるのをためらうことが問題視されており・・・」
田中 「問題視されてねぇよ!」

太田 「我々の漫才コンビを1人以上程度にしようと思いまして」
田中 「それじゃピン芸人だよ!」

太田 「でも、削減派の顔を立てて「減らす」って言ったただけで、結局減らす気はないんです。「1人以上」だから2人でもいい」
田中 「ちょっと待て。我々の『削減派』って何だよ!」

太田 「・・・っていうことをやりたいんだろ。法曹養成制度改革推進会議よ、いい加減にしろ!」
田中 「今までの全部例え話だったのかよ!」

元ネタ

司法試験合格者数は「1500人程度以上」 政府が法曹養成制度改革の方針決定 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/150630/lif1506300015-n1.html

爆笑問題 - Wikipedia

日本原論シリーズ
爆笑問題の日本原論』宝島社(1997年2月)
爆笑問題の日本原論2000』メディアワークス(1999年12月)
爆笑問題の日本原論 2』幻冬舎文庫(2002年12月)
爆笑問題の日本原論世界激動編』幻冬舎(2002年5月)
『こんな世界に誰がした』幻冬舎(2004年1月)
『偽装狂時代 爆笑問題の日本原論5』幻冬舎(2006年5月)
大恐慌時代 爆笑問題の日本原論6』幻冬舎(2009年9月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%86%E7%AC%91%E5%95%8F%E9%A1%8C