タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

法曹養成課程の本道と例外ルート(日本経済新聞2014/5/2)

学者「法科大学院からの学生離れが続いています」
学者「予備試験は『例外ルート』のはずです。『本道』たる法科大学院より志願者が多いのはおかしいでしょう」

官僚「小泉政権のときから事後救済型社会への転換が図られています。問題のある制度の人気がなくなり廃れていくのは,当然のことでしょう」

学「そうなんですよ。ロースクールは本当に人気がなくて……じゃなくて!とにかく『本道』が『例外ルート』に負けるのはおかしいんです」

官「では具体的にどのようにしろとおっしゃるのですか?」

学「それは私の口からはハッキリとは言いにくいですが,法的に明確になるような形で,しかるべくやって頂けたらと……」

官「立法的な解決をお望みですか?」

学「それができたら1番いいです」

官「分かりました。『本道』を法曹養成課程のメインルートとして,『例外ルート』は,あくまで少数者のための例外的なルートとなるように,しかるべく対処致しましょう」

学「ありがとうございます!」















以下,改正法の要旨

    1. 司法試験予備試験合格を,法曹養成制度において司法試験受験資格を得るための,本来のルートとする。
    1. 法科大学院は,経済的事情が良好であり,学費を支払う資力のある者向けの例外的制度で、修了すれば予備試験に合格せずに司法試験受験資格を得ることができる。

元ネタ

司法試験、例外制度に人気 予備試験志願者、法科大学院超え
2014/5/2日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO70675070S4A500C1CC1000/


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