進撃のロースクール - タダスケの日記

ロースクール設立により，一時の繁栄を築き上げた学者であったが、その教育効果に見合わない莫大な経済的，時間的コストにより不人気となり，滅亡の淵に立たされた。

生き残ったロースクールは、三重に築かれた「ウォール・定評あるロー」、「ウォール・中堅ロー」、「ウォール・地方ロー」という巨大な城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。

司法制度改革が始まって10年の年、突如として壁を超える巨体を持つ「予備試験」が襲来。壁は破られ、この抜け道から，多くの学生が流出してしまう。
学者は「ウォール・地方ロー」の放棄を決断。その結果，「ウォール・中堅ロー」に入れなかった多くの地方ロースクールは見捨てられて息絶え，学者の活動領域は「ウォール・中堅ロー」まで後退することになった。

国民「でも四国ローは役に立ったんですよね。何か直接の手柄はなくても四国ローの死は法科大学院の反撃の糧になったんですよね。」

学者「もちろん・・いや・・今回の廃校で我々は、いや、今回も・・くっ・・何の成果も得られませんでしたぁぁ！！私が無能なばかりにただいたずらに地方ローを死なせ、適正配置の理念に反し，ロー入学者を回復させることが、できませんでしたぁぁ！！」

学者「（予備試験を）駆逐してやる!!　この世から･･････残らず!!」

多くのロー教授のポストを喪失させた学者は，予備試験への復讐を決意し、予備試験受験制限を目指し，有識者会議に参加するのだった。

国民「10年，定評あるローの壁が壊されなかったからといって今日壊されない保証なんてどこにもないのに…」