タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

点と線

あらすじ

謎の法科大学院の連続廃校事件をめぐり,事件を追う刑事の犯人探しを軸とした,社会派本格推理小説

一見,予備試験が犯人であることに間違いはないと見えたが,ベテラン刑事・鳥飼重太郎は、悪化する一斉登録日における未登録者数の資料から,予備試験とは関係なく,そもそも弁護士の経済的価値が崩壊しかけているのではないかと疑問を抱き,事件の裏の真相を探るため、一人、捜査をすることにする。

捜査の結果,司法試験の一発試験という点から線(プロセス)への転換を目指した司法制度改革であったが,司法試験合格率は3割弱に留まり,受験生にとって,依然として司法試験の「点」としての負担が重たいものである一方,司法試験に引き続く修習,就職後のOJTといったプロセスは,それぞれ無給(貸与制),就職難という形で破壊されつつあることが明らかとなってきた。

このような状況の中で,当然ながらロースクールによるプロセス強制の廃止が検討されるのが道理と思われたが,ロースクール既得権益にしがみつく一部の「定評あるロースクール」の学者たちは,政府の各種検討会議において強い影響力を保持していた。


元ネタ

「点と線」 松本清張

あらすじ

料亭「小雪」の女中2人と、東京駅の13番線プラットフォームで見送られていた機械工具商会を経営する安田辰郎。この3人は、向かいの15番線プラットフォームに、同じく「小雪」で働くお時が男性と夜行特急列車「あさかぜ」に乗り込むところを見つける。だが数日後、お時とその男・佐山は、香椎の海岸で情死体となって発見された。

一見ありふれた情死に見えたが、博多のベテラン刑事・鳥飼重太郎は、佐山が持っていた車内食堂の伝票から事件の裏の真相を探るため、一人、捜査をすることにする。

一方、佐山は現在社会をにぎわしている××省の汚職事件の関係者であった。この事件を追っていた本庁の刑事・三原紀一は、心中事件を追って九州へ向かい、鳥飼と出会う。

捜査の結果、二人は、東京駅で13番線プラットフォームから15番線プラットフォームが見えるのは、1日の中でわずか4分間しかないことを突き止め、安田を容疑者として追及しようとする。だが、安田には完璧なアリバイがあった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%B9%E3%81%A8%E7%B7%9A