タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

シンポジウム「地域で目指す 夜間で学ぶ 法科大学院の成果と展望」

シンポジウム「地域で目指す 夜間で学ぶ 法科大学院の成果と展望」の開催について

夜間・地方法科大学院意義を再確認するとともに、これまでの成果を検証し,今後に向けてあるべき法曹養成制度を展望することを目指します。
http://www.ls.kagoshima-u.ac.jp/old-info/data/past-news/24/12/20121219-release.html

とのことです。

多様性を強調した場合

多様性を強調すれば,こうなります。

◎予備試験・・・ls学費の負担がないので,金持ちでなくても受験できる。通学がないので,地方の人も地理的な制約を受けずに受験できる。

○夜間ロー,地方ロー・・・働いている人,地方の人が利用できる。

△上位ロー・・・偏差値の高い大学の法学部卒の人が多い

1位 予備試験
2位 夜間ロー,地方ロー
3位 上位ロー

合格率を強調した場合

一方,司法試験合格率を強調すれば,こうなります。

◎予備試験・・・lsトップの一橋に大差をつけた,ぶっちぎりのトップ。

○上位ロー・・・予備試験未満,夜間ロー,地方ロー以上である。

△夜間ロー,地方ロー・・・下位に沈んでいる。下手をすると旧司並みのところも。

1位 予備試験
2位 上位ロー
3位 夜間ロー,地方ロー

・・・ということで,三つ巴ではないんですよね。
試験制度としたら,予備試験が万能です。

合理的に考えたら,予備試験枠の増加か,さらに進んでロー廃止しかなくなります。

上位ローは,「合格率ガー」と言い,夜間ロー,地方ローは「多様性ガー」と言いますが,どちらの主張も予備試験を称賛しちゃってますから!,残念!(古い!)・・・でした。

まあ,当面の敵を叩くばかりを考えて,第3の敵に側面から攻撃を受けて共倒れしないようにね,と言う感じですね。

ぎょふの-り【漁夫之利】
両者が争っているすきに、第三者が骨を折らずにその利益を横取りするたとえ。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/idiom/%E6%BC%81%E5%A4%AB%E4%B9%8B%E5%88%A9/m0u/