タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

まだ志願者が増えない法科大学院

法科大学院を悩ませる予備試験制度が,司法試験合格率ランキングの1位を占め続ける。

このままでは,ただでさえ不人気なロースクールは,「そんなに学生を拘束しても合格率が低いなんて授業では何を教えているんだ」「授業の正体がわからない」と国民から不審を抱かれてる日も近いと焦り,「予備試験は抜け道」といら立ちをぶつける。

法曹養成制度が,いつものように混乱し錯綜していると,そこへ,若くて優秀な法曹志願者の亮介(磯村勇斗)が現れる。亮介は弁護士を目指して勉強中で,予備校に通って予備試験に合格するために長野から上京してきたという。

しかし実は,同じくかつてロースクールを開校したが,廃校した地方ロースクールから,法曹コースを設置した場合に,法科大学院がその卒業生を受け入れてくれるか探ってくるように,密命を受けていた。

そんな地方ロースクールの魂胆を見抜いた都市部の法科大学院は,かつて旧司法試験時代には,5万人を超える受験生が殺到し,予備校は林立し,司法試験受験界隈がどれほど活気にあふれていたか,その人気が,ロースクール設立以降,弁護士の経済的価値の破壊とともに凋落の一途をたどり,旧司法試験時代であれば1人の合格者すら出せなかった地方大学のロースクールが,次々と廃校の憂き目にあったかという過去を,亮介に打ち明けることに。

しかし、亮介を連れて有希江(稲森いずみ)の店に向かうと、間が悪いことに、そこには桑野の姿が。

案の定、法科大学院の話を聞いた桑野は黙っていられず、桑野は「そんな制度は辞めたほうがいい、そう言われて簡単に法曹を養成する夢を捨てられるくらいだったら、辞めたほうがいい。どんな制度にだって必ず辞めたいという時が来る。でもそこで踏みとどまれたら、それこそ本当の第一歩なんだ」と語る。

しかし、そんな2人のやり取りを見ていた亮介は、あることを思いついて……。

 

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