タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

「人生は有限、「10年後の自分」を想像していますか」(日経ウーマンオンライン)

若者A「僕は,これまでの学歴に見合った収入を得たい。……10年後を考えると,弁護士あぶれで収入が低下している弁護士はないな。」

若者B「私は,仕事とともにプライベートも充実させて,ライフワークバランスにも配慮したい。……大学卒業後も勉強漬けの毎日で数年間も私生活を犠牲にしなくてはならない。不合格リスクも低くない。この先10年を考えると,ロースクールに入学して弁護士を目指すのはないわ。」

若者C「法曹の仕事にどうしても就きたいので予備試験を受験するつもりだ。予備試験の方が就職に有利だし,役に立たないロースクールの授業に高い学費を払いたくない。10年後の自分のキャリアを考えると,ロースクールに行くという選択肢はないな。」

人生は有限、「10年後の自分」を想像していますか:日経ウーマンオンライン【WOMAN EXPO FUKUOKA & OSAKA 2016】

7月17日に開催された「WOMAN EXPO FUKUOKA 2016」(アクロス福岡)、7月30日に開催された「WOMAN EXPO OSAKA 2016」(ハービスHALL)の両イベントで、大賑わいだった会場のステージに立っていたのは、フジテレビの局アナとして活躍後、司法試験に見事合格し弁護士への転職を果たした菊間千乃さん。菊間さんは講演で、多かれ少なかれ自分の進路に迷いや不安を抱える女性たちに向けて、誰もが参考にできて元気になれる、実体験に基づくアドバイスを送ってくれました。
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/061500083/080500010/

弁護士の給料半減! 年収200万〜300万も当たり前の悲惨な現実 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/18443

社長と顧問弁護士

顧問先の社長「能力が高くて優秀な新人を採用できなくて困っています。ウチの仕事はこんなにやりがいがあるのに。先生,なぜでしょうか。」

ロー推進派弁護士「(半笑いで)社長,有能な人材を採りたかったら,もっと給料を高くしないといけませんよ。いい物には高い値段がつく。人材も同じです。『仕事にやりがいがあるからそれでいいだろう。高い給料は払いたくない』というのは経営者の甘えです。有能な若者には選択肢も多いですし,将来は家族を持ったりして生活があるのですから。」

社長「そうかもしれないですね。ところで,先生の推進しているロースクールも,志願者が減っているそうですね。ニュースで見ましたよ。なんでも弁護士の供給過剰で収入が低下しているとか。」

弁護士「弁護士は,国民の人権を守る非常にやりがいのある仕事です。私も弁護士としてのやりがいがあるから弁護士になったのです。志願者の回復のためには,こうした弁護士の仕事のやりがいを若者に広く知ってもらう施策が必要でしょう。」

社長「???」

(参考)

伊丹 : 弁護士 武本夕香子 : 伊丹市 最新情報 ブログ(「日本最難関資格、弁護士の悲惨な現実」という記事(2))
http://www.veritas-law.jp/newsdetail.cgi?code=20160719174928

おまけ。法科大学院出て受かった人が「予備試験合格」という経歴詐称をした場合、懲戒解雇になるか

たまたま面白い発想のYahoo!知恵袋の質問を見つけましたので,リンクを張っておきます。

司法試験合格には予備試験組とロースクール組があり、ロースクールは実質崩... - Yahoo!知恵袋

司法試験合格には予備試験組とロースクール組があり、ロースクールは実質崩壊していることから企業法務部や事務所では予備試験組を積極的に採用したいという声も聞こえています。
ここで、法科大学院出て受かった人が「予備試験合格」という経歴詐称をした場合、懲戒解雇が認められる可能性は高いでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12163150617