タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

石丸構文で語る司法制度改革

推進派「弁護士は増員方向で」
聞き手「弁護士の収入は維持されるんですか、減るんですか?」
推進派「私、弁護士の収入の話しました?」
聞き手「維持されるとお考えですか?」
推進派「私、増員させるって言いましたよね」
聞き手「だから改めて、その増員させた弁護士の収入が高いのか低いのかを聞いてるんですけど、どうお考えですか?」
推進派「同じ質問を今繰り返しされてます?さっき答えたばっかりですけど」
聞き手「だから増員後の弁護士の待遇を聞いているんです」
推進派「え?もう1回言えってことですか?」
聞き手「いや、まだ答えてもらってないから聞いてるんです。推進派さんの主張される増員で・・」
推進派「え?弁護士は増員方向ってさっき言ったばっかりですよ」
聞き手「整理しましょう。推進派さんはまず弁護士の増員を主張されましたよね。一方で推進派さんはまだ増員で増えた弁護士の収入の多寡を説明されていない。収入は維持されるか減るか、どうお考えなんですか?」
推進派「ん?さっきの増員の話は?」
聞き手「だからその増員の話を聞いてるんです。増員後の弁護士の収入を、維持したいのか減収でいいのかどうするかっていう増員政策の問題です」
推進派「え?だからだから収入の多い少ないじゃなくて、増員を聞いてるってことでよろしいですか?」
聞き手「推進派さんは増員を主張してるわけじゃないですか。そこまで合ってますよね?一方で増員後の弁護士の収入は維持か減るかを説明していないわけですよね今ね」
推進派「もうちょっとまとめて質問してもらっていいですか?」

元ネタ

法科大学院に入学者が集まらないの2

学者『法科大学院に人が集まらないの…』

弁護士『あらら?弁護士の収入に期待が持てないのかな?弁護士の収入は増員でも維持されてるの?』

学『平成15年度には53,876人の適性試験出願者を集めたのに。なんで人が集まらなくなっちゃったんだろう。』

弁『最初は、旧司組の流入もあったと思うけどね。で、学生にとってリターンが魅力的か知りたいんだけど、弁護士の収入は維持されてる?』

学『学者の就職先を確保したいから、LL7だけでも残したいのに』

弁『それは困ったね。どう?弁護士の収入は、一般的な会社員よりは多いんだよね?』

学『旧司法試験のときは、5万人も受験生が集まったのに。こんな制度に替えなきゃよかった。』

弁『…弁護士の収入はキープされてるの?減っちゃったの?』

学『法曹コースと、修了前の本試験受験を認めることで、なんとか取り繕ってるけど、このままじゃ制度が破綻して困る。』

弁『そうだね。で、弁護士の収入はどうなのかな?学生視点で、ローの負担と責任の重い仕事に見合うくらいは維持されてるのかな?』

学『え?ごめんよく聞こえなかった』

弁『あ、えーと、、弁護士の収入は減ってないよね?』

学『何で?』

弁『あ、えーと、法科大学院に人が集まらないんだよね?弁護士の収入を、学生が魅力に感じてないのが原因かもしれないから』

学『何の?』

弁『え?』

学『ん?』

弁『学生が、弁護士の収入に期待を持ち続けているかどうか知りたいから、弁護士の収入が減ってないか、教えてくれないかな?』

学『別にいいけど。でも学生が、弁護士の年収は300万円だとか、弁護士になっても収入がグッと上がるわけではないとか、社内弁護士の給与賞与は一般社員と同等と思っていたら、人が集まるわけないよね?』

弁『いや、だから。その学生の期待感を知りたいから、弁護士の収入が減ってるのか、教えてもらいたいんだけど。』

学『もしかしてちょっと怒ってる?』

弁『いや別に怒ってはないけど?』

学『怒ってるじゃん。何で怒ってるの?』

弁『だから怒ってないです』

学『何か悪い制度改革をしました?言ってくれれば謝りますけど?』

弁『大丈夫だから。怒ってないから。大丈夫、大丈夫だから』

学『何が大丈夫なの?』

弁『弁護士の収入の多寡の話だったよね?』

学『法科大学院に人が集まるかでしょ?』

弁『ああそう法科大学院に学生が集まるかの話だった』

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