タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

トリーペルの予備試験4段階説

我が国の法科大学院制度の歴史は、法科大学院推進派が(第1期)予備試験を敵視する時代を経て、(第2期)予備試験を無視する時代に移行した。

今後,法科大学院推進派が(第3期)予備試験を容認する時代(第4期)法曹養成制度の中核に編入する時代に段階的に移行することが見込まれている。

元ネタ

昨年6月に法曹養成制度改革関連法が成立し、本年4月からいわゆる『3+2』、法曹コース(連携法曹基礎課程)と司法試験在学中受験を基軸とする新たな法曹養成制度が始動した。2004年に法科大学院を中核とした法曹養成制度が導入されて以来の本格的な制度改革である。
我が国の法科大学院制度の歴史は、創成期の第1期を経て、『成長期』あるいは『転換期』ともいうべき第2期に移行した。

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トリーペルHeinrich Triepel(1868‐1946)は《憲法と政党Staatsrecht und Politik》(1927)において,国家対政党の関係の変化を,(1)国家が政党を敵視した時代,(2)国家が政党を無視した時代,(3)法律上で政党が容認される時代,(4)政党が憲法秩序の中に編入される時代,の4段階に分けている。

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