タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

75校ある!

宇宙法科大学院とならび司法試験受験資格を付与する権能を持った主人公ヨビ・シケーン(ヨビ,学費はタダ)は、旧司法試験の合格実績に基づくことなく安易に乱立された74校のロースクールとチームになり、新たな法曹養成制度をスタートさせた。だが司法制度改革を開始してみると、そこにいたのはなぜか1校多い75校。

75校目という不測の存在を抱えつつも,膨大な潜在的法曹需要があり,司法制度改革は順調に進んでゆくという甘い見通しをする学者もいたが、法曹志願者の人数を示すグラフが,改革前の右肩上がりから一転して「ゼロ」に近づいていくというアクシデントにより、改革に疑問を呈する人々が徐々に増加。75校はこの危機を回避するための行動を迫られる。

ローの経営難から来る不安が疑心を煽り、一時はヨビを75校目として殺害しようとする騒ぎにまで発展するが、法律事務所や法曹志願者によるヨビの人気は高く,その殺害に合理性が見いだせないため,遂に下位校は切り捨てて,定評校のみを存続させるという改革路線の軌道修正と,給費制復活に成功する。
しかしヨビ組が司法試験合格者の50%を越えたところで定評校も廃校し始めたため、ヨビたちは法科大学院制度の廃止を申し出ることを決め、非常用ボタンを押した。

実は75校目とは,経済的な事情などでロースクールに入れない者を救済することを主目的に始まった予備試験であり、法科大学院推進派による予備試験合格率の過度の限定という妨害工作にもかかわらず,全校の中で毎年,司法試験合格率トップを維持し続け、そのブランド価値を背景として,予備試験組は,任官,任検,四大事務所といったそれぞれの未来へと旅立っていくのだった。

元ネタ

「司法試験」法科大学院全74校合格ランキング - グノシー
https://gunosy.com/articles/RX6Zu

「司法試験」法科大学院全74校合格ランキング | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/21200

11人いる! - Wikipedia

あらすじ
宇宙大学の受験生である主人公タダトス・レーン(タダ)は、最終テストである実技試験(協調性のテスト)として、筆記試験の成績に基づいて組まれた10人チームのメンバーとなり、漂泊中と仮定して外部との連絡を断たれた宇宙船・白(はく)号の乗員として53日間船内にとどまるよう言い渡される。だが白号に乗り込んでみると、そこにいたのはなぜか1人多い11人。大学側に事態を知らせようにも連絡手段は司令室(ブリッジ)に設置された非常用赤ボタンのみであり、押せばチーム全員が不合格になってしまう。試験合格のため、11人は互いに疑念を抱きながらも規定の53日間を過ごすことに決める。
11人目という不測の存在を抱えつつも試験は順調であるかのように見えたが、白号の軌道が公転軌道から外れて恒星「青」に近づいていくというアクシデントにより、船内温度が徐々に上昇。さらに船内温度が40℃に達すると、船内に繁茂している野生化した電導ヅタに起因する死亡率93パーセント、空気伝染の伝染病・デル赤斑病が発生する可能性があることが判明し、11人はこの危機を回避するための行動を迫られる。
暑さと伝染病への不安が疑心を煽り、一時はタダを11人目として殺害しようとする騒ぎにまで発展するが、各人の機転や努力で互いに協力し合えるようになり、遂に白号の軌道変更とワクチン抽出に成功する。しかし45日目を迎えたところでフロルが発症したため、タダたちは棄権を申し出ることを決め、非常用ボタンを押した。
ところが試験終了後、実は11人目とは53日目までに非常用ボタンを押させるために大学側が仕組んでいた受験用のワナであり、受験生70チーム全てが1人多く組まれていたという事実が明かされる。11人目による妨害工作と予定外のアクシデントにもかかわらず全チームの中で最長期間を耐えたタダたちのチームは首席合格と通知され、彼らはそれぞれの未来へと旅立っていくのだった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/11%E4%BA%BA%E3%81%84%E3%82%8B!